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The Bitch (ザ、ビッチ)
第5章 2024年2月24日土曜日…
 1

 わたしは生理の終わった約1週間後の2月24日の土曜日の夜…

『会いたいっす』

『うん、いいよ』
 わたしは和哉を自宅に呼んだ。

 心がガマンできなかった…

 悔しいけれど和哉に会いたくて…
 いや、抱かれたかったのであった。  

 生理が終わって直ぐの24日の土曜日の夜…
 和哉を呼び出したのだ。


 ピンポーン…
 玄関のドアを開ける。

「う、うわっ」
 すると和哉が驚きの声を上げた。

「さぁ早く…」
 なぜならわたしは全裸で和哉を迎えたから。

「あ、は、はい」
 さすがの和哉も驚きが隠せないようだ。

「さぁ、早く来てっ、ヤッてよ」
 
「あ、う、うん、は、はい」

 わたしは和哉の手を引き寄せ、ベッドへと導き、そして…
 やや呆然としている和哉の服を脱がしていく。

「うん、どうしたの?、ヤリたかったんでしょう?
 毎日、毎日『会いたい』『抱きたい』ってラインしてきたくせに」

「あ、は、はい」

「わたしも生理明けだから、疼いちゃってぇ…」

「あ、うん、はい」

「それともぉ、こんな淫らな感じはイヤなの?」

 そう…
 わたしはワザとこんな淫らな感じに装っていたのである。

 もちろん生理明けだから、本当に疼いてはいるのだが…
 こうまで激しく、淫らになるほどには疼いてはいない。

 抱かれたいのだが…
 さすがに裸で待つなんてほどに昂ぶってもいない。

 ただ…

 ただ…

 先週から和哉に対して感じているこのザワザワとした感覚が…
 バーの彩ちゃん曰く
『それが恋、恋心ってヤツなんですよ』
 という思いを…

 素直に認めたくは無かったから。

 和哉は…

 本当は和哉は…

 わたしにとって便利なセフレであり…

 子供の時に飼っていた犬の『ビッケ』
に似ているペット的な存在感のある…

 そしてかわいい、素直なセフレである、いや、セフレのはずなのだが…

 わたしは…

 どうやらわたしは…



  
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