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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第13章 第12話 俺様系後期研修医のヨシユキ(27歳)
2年目初期研修も折り返しを過ぎ、11月上旬のある土曜日に私は鳥取市内で開催された中国地方総合診療学会総会でちょっとした症例報告をしていました。
「……上記の通り、医療資源に乏しい僻地においては採血、画像検査等を必要十分に行いつつ医療面接と身体診察を中心に患者の状態をフォローしていくことが肝要となります。急変時はもちろんですが短期間で症状の増悪が予想される場合はその時点で高度医療機関への転送を考慮する必要があり、そのためにも毎日の往診は不可欠と言えます」
約2か月前に腹痛を訴えた高齢男性が腹部エコーで肝膿瘍を疑われ、指導医である四谷先生の判断で採血結果を待たずに鳥取市内の総合病院に転院搬送としたことで救命に至った症例を私がポスター形式で発表するとその場で発表を聴いていた鳥取県内の総合診療医の先生方から拍手が沸き起こりました。
私自身は学生時代も含めて学会という場で症例報告をするのは今回が初めてですが四谷先生は忙しい診療の合間を縫って私にポスター作成と口頭発表の指導をしてくれて、ボランティアでデータ収集を手伝ってくれた正看護師のアイカさんにも感謝が尽きませんでした。
今回の学会総会は地方の小規模なイベントなので私は朝から1泊2日で鳥取市内を訪れており、四谷先生とアイカさんは普段の診療がある関係で来ていないので今日の私は大学時代にお世話になった山陰大学附属病院総合診療科教授の|小石川《こいしかわ》先生に面倒を見て頂いていました。
「……上記の通り、医療資源に乏しい僻地においては採血、画像検査等を必要十分に行いつつ医療面接と身体診察を中心に患者の状態をフォローしていくことが肝要となります。急変時はもちろんですが短期間で症状の増悪が予想される場合はその時点で高度医療機関への転送を考慮する必要があり、そのためにも毎日の往診は不可欠と言えます」
約2か月前に腹痛を訴えた高齢男性が腹部エコーで肝膿瘍を疑われ、指導医である四谷先生の判断で採血結果を待たずに鳥取市内の総合病院に転院搬送としたことで救命に至った症例を私がポスター形式で発表するとその場で発表を聴いていた鳥取県内の総合診療医の先生方から拍手が沸き起こりました。
私自身は学生時代も含めて学会という場で症例報告をするのは今回が初めてですが四谷先生は忙しい診療の合間を縫って私にポスター作成と口頭発表の指導をしてくれて、ボランティアでデータ収集を手伝ってくれた正看護師のアイカさんにも感謝が尽きませんでした。
今回の学会総会は地方の小規模なイベントなので私は朝から1泊2日で鳥取市内を訪れており、四谷先生とアイカさんは普段の診療がある関係で来ていないので今日の私は大学時代にお世話になった山陰大学附属病院総合診療科教授の|小石川《こいしかわ》先生に面倒を見て頂いていました。