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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第14章 第13話 山陰大学特撮研究会とリコ先生のヒーローショー(前編
「次はコウタくんの番だね。コウタくんは今年で何歳になりますかー?」
「4さいです! 18さいになったらリコせんせいとけっこんします!!」
「うんうん、言葉もぺらぺら話せるようになりましたね。お世辞まで言えるようになっちゃって」
「ごめんなさい先生この子ったら。家でもいつもリコ先生をお嫁さんにするって言ってるんですよ」

 今年で4歳になるコウタくんの胸に聴診器を押し当てて片耳聴診をしながら尋ねると、去年までは口数が少なかったコウタくんははきはきと返事をしました。

 将来は23歳も上の女医と結婚すると言って聞かないコウタくんに私より年下らしいお母さんは苦笑していましたが、あと14年ぐらいしたらもしかすると私がコウタくんの童貞を貰ってあげることになるかも知れないと思って私は心の中で舌なめずりをしました。

「ちょっとお尻見せてねー。よしよし、|蒙古斑《もうこはん》も少しずつ薄くなってきてますね。項目はどれも異常なしですけど、コウタくんで最後なのでよかったら私が相談に乗りますよ。育児のことでもそれ以外のことでも何でも聞いてください」
「そうなんですね。あの、コウタって最近ひらがなが書けるようになったんですけど鏡文字を書いちゃうことが多いんです。これって何か異常があるんでしょうか?」
「ああ、鏡文字書いちゃうのは6歳ぐらいまでの子供には普通にありますよ。子供って5歳ぐらいまでは右と左が区別できなくて鏡文字を書いちゃうんですけど、成長して左右を区別できるようになると自然に治ります。治る時期には個人差があるので早く直そうとする必要は全くないですし、どうしても心配ならお母さんやお父さんが隣で一緒にひらがなを書いてあげるぐらいでいいと思いますよ」
「なるほど、リコ先生にそう言って頂けてすごく安心しました。コウタ、今度お母さんと一緒に文字を書く練習しようね」
「はーい! じょうずにひらがなかけるようになってリコせんせいにラブレターかきます!!」

 いつの間にか一人でもこれぐらいの質問には答えられるようになっている自分自身に成長を感じつつ、これからも中井戸村でお医者さんを続けていく以上は小児科のプライマリケアについては普段から勉強しておこうと私は決意しました。
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