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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第19章 第18話 リコ先生の臨床研修修了式と授精式(前編)
「最後に鳥取県庁職員の|高柳《たかやなぎ》さんからの祝電です。敷島先生、通常業務の関係もあり中井戸村を直接訪問することはできていない状況ですが、近頃はいかがお過ごしでしょうか。敷島先生に医師になって頂くため特別に地域奉仕枠への転入を提案させて頂いたのはこの私で、あの当時は果たしてこれで良かったのだろうか、敷島先生に過度な負担をかけてしまったのではないかと後悔に襲われることもありました。ですが、敷島先生が今日この日こうして無事に初期臨床研修を修了できたのは医師として正しい道を歩まれたことの何よりの証拠だと思います。今後とも医師として、そして中井戸村の一人の住民として敷島先生がご自身の人生を楽しまれることを心より願います」

「うっ……ぐすん……」

 これまで半ば他人事のように祝辞や祝電を聞いていた私ですが、久しぶりに名前を聞いた鳥取県町職員の高柳さんからのメッセージには強く心を動かされました。

 あの時高柳さんが地域奉仕枠への転入を勧めてくれなければ私は医師になれなかったかも知れませんし、今のような村の人々との幸せな生活も送れていなかったことでしょう。

 中井戸村の敷島理子を生んだのは紛れもなく高柳さんですから、私はいつしか高柳さんのことをもう一人のお父さんだと思うようになっていました。


 私が一通り泣き終えるのを待って四谷先生は閉会の辞を述べ、ここに私の2年間の初期臨床研修は幕を閉じました。


 その日の夜は四谷先生がふるさと納税で頼んでおいてくれた高級和牛でのすき焼きを私と四谷先生とアイカさんの3人で楽しみ、夕食を食べ終えた私は村役場の3階の自室に戻ると入念に歯を磨いて一人でお風呂に入りました。

 村長さんに事前に用意して貰った真っ白な着物を身にまとい、お風呂上がりのノーメイクのままの私は村役場の1階でその時が来るのを待っていました。


 そして……
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