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淫獄地域枠 リコ先生は村のみんなのお嫁さん
第9章 第8話 やさぐれ医学生のセイジくん(25歳)
普段は私以外誰も使っていない村役場の3階の一室に案内されたセイジくんは冷静に考えると若い女性と2人きりという状況に緊張し始めたようで、万年床と化している布団に座り込んだ私に向かい合ったまま目をキョロキョロさせています。
そんな彼の態度にさらに確信を強めた私は、セイジくんに話を切り出しました。
「指導の前に一つ聞きたいことがあります。セイジくんは大阪での地域医療実習に真面目に出てなかったっていうけどそれはどうしてなのかな? だってセイジくん、この村での実習はいつも真面目にやってるでしょ?」
「それは……何というか大阪ではどの臨床実習も自分に身近なものだと考えられなくて。リコ先生もご存知かも知れませんけど俺の両親は美容皮膚科を開業してて、俺も初期研修が終わったらすぐそこで働くんです。そんな前提で附属病院の実習に出てもやる気が全然沸かなかったんですけど、この村は違いました。どの患者さんとも普段から顔見知りで、患者さんの人生に触れながら診療できる立場になって俺は未熟者だと気づきました。来週の実習も、大阪に帰ってからの国試の勉強も真面目にやろうと思ってます」
セイジくんは表向きもっともな理由を述べていて、中井戸村では真面目に実習を受けられている理由も説明できていますが私は彼の真の思いに気づいています。
このまま話していると日が暮れてしまうので、私はいきなり本題に切り込むことにしました。
そんな彼の態度にさらに確信を強めた私は、セイジくんに話を切り出しました。
「指導の前に一つ聞きたいことがあります。セイジくんは大阪での地域医療実習に真面目に出てなかったっていうけどそれはどうしてなのかな? だってセイジくん、この村での実習はいつも真面目にやってるでしょ?」
「それは……何というか大阪ではどの臨床実習も自分に身近なものだと考えられなくて。リコ先生もご存知かも知れませんけど俺の両親は美容皮膚科を開業してて、俺も初期研修が終わったらすぐそこで働くんです。そんな前提で附属病院の実習に出てもやる気が全然沸かなかったんですけど、この村は違いました。どの患者さんとも普段から顔見知りで、患者さんの人生に触れながら診療できる立場になって俺は未熟者だと気づきました。来週の実習も、大阪に帰ってからの国試の勉強も真面目にやろうと思ってます」
セイジくんは表向きもっともな理由を述べていて、中井戸村では真面目に実習を受けられている理由も説明できていますが私は彼の真の思いに気づいています。
このまま話していると日が暮れてしまうので、私はいきなり本題に切り込むことにしました。