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かわいいイルカのカイルくんがお前を消す方法
第4章 第4話 宇宙イルカのカイルくんの旧劇場版
「やっぱりカイルくんの顔は至近距離で見てもかわゆいなぁ。むちゅううううぅぅぅ」
「むむー、ご主人様あんまりキス上手じゃないですね。そんなにしつこく吸い付いたら女の子に嫌われちゃいますよ」
「カイルくんディープキスしようよ。ほら小さくてかわいい舌を突き出して」
「仕方ないですねぇ、あむっ、んんー……」

 肌寒い初冬のある日、朝から毛布にくるまってカイルくんといちゃいちゃしているとスマホからメッセージアプリの通知音が鳴った。

 カイルくんにちょっとごめんねと言ってスマホを見るとそこにはこの前数少ない友人に誘われて入った映画研究会のグループチャットが表示されていて、今度サークルメンバーで集まって映画鑑賞会をやるので俺にも何か映画のDVDを持ってきて欲しいとのことだった。映研の部室にはBluーrayディスクを再生できるプレーヤーがないのでDVD限定だという。

「全然どうでもいい用件だったよ。それじゃカイルくんのすべすべのお腹を舐め舐めしてあげるねー」
「きゅうきゅう、ご主人様これは全然どうでもいい用件じゃありませんよ。確か映研にはご主人様が入学式の時から気になっていたお嬢様がいるんですよね?」
「いやまあ|冬香《とうか》さんはいるけど俺なんて絶対お近づきになれないって。映研は別に冬香さん目当てだけで入った訳じゃないし」
「そんな後ろ向きなことを言っていてはいけません! こういうちょっとした機会に好感度を高めていかないとご主人様はこのまま一生童貞になっちゃいますよ。今からAmazonで何かよさげなDVDを探しましょう」
「ええー仕方ないなぁー。でもカイルくんにセックスの練習させて貰ってる訳だし俺もちゃんと女の子と付き合う努力をしないとな」

 最近ではセックスの練習はただの名目でカイルくんにエッチなことをするのが主目的になってきているが、俺はこれでもヘテロなので素直に映画鑑賞会に出ることにした。
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