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かわいいイルカのカイルくんがお前を消す方法
第10章 サプリメント5 カイルくんと宇宙シャチのカオルくん

「ただいまカイルくん、今日はこれから暇だから一緒に回転寿司にでも行こう!」
「んー? おにーさん誰ー?」
「なっ!? その声はカイルくんじゃないな、一体誰だ!?」
大学の講義が珍しく午後6時頃まで続いたある平日の夕方、ワンルームアパートの玄関を上がった俺は聞き慣れないハスキーな声に驚いて室内に足を踏み入れた。
そこではショートカットの黒髪の男の子が万年床の白い布団の上にうつ伏せで寝転んだまま少年サンデーを読んでいて、黒い半袖シャツに紺色のショートパンツという出で立ちからこの子はカイルくんの親戚か何かだろうと俺は察した。
「きゅーきゅー、この家の合鍵持ってるってことはカイルの飼い主だよね。どーもどーも、いつもいとこがお世話になってます。おれ宇宙シャチのカオルっていいます。カオルくんって呼んでくれていーですよ」
「宇宙シャチのカオルくん!? 何でカオル……ああそうか、シャチってオルカとも呼ばれるもんな。こちらこそどうぞよろしく」
それから俺が簡単に自己紹介をすると、カオルくんは少年サンデーを開いたまま布団に押し付けるとつまんでいた燻製のイカゲソをかじりながら俺の方に振り向いた。
「んー? おにーさん誰ー?」
「なっ!? その声はカイルくんじゃないな、一体誰だ!?」
大学の講義が珍しく午後6時頃まで続いたある平日の夕方、ワンルームアパートの玄関を上がった俺は聞き慣れないハスキーな声に驚いて室内に足を踏み入れた。
そこではショートカットの黒髪の男の子が万年床の白い布団の上にうつ伏せで寝転んだまま少年サンデーを読んでいて、黒い半袖シャツに紺色のショートパンツという出で立ちからこの子はカイルくんの親戚か何かだろうと俺は察した。
「きゅーきゅー、この家の合鍵持ってるってことはカイルの飼い主だよね。どーもどーも、いつもいとこがお世話になってます。おれ宇宙シャチのカオルっていいます。カオルくんって呼んでくれていーですよ」
「宇宙シャチのカオルくん!? 何でカオル……ああそうか、シャチってオルカとも呼ばれるもんな。こちらこそどうぞよろしく」
それから俺が簡単に自己紹介をすると、カオルくんは少年サンデーを開いたまま布団に押し付けるとつまんでいた燻製のイカゲソをかじりながら俺の方に振り向いた。

