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12歳年下の彼とホワイトデーする話
第15章 2024年3月17日
今月末は自分の引っ越しで、
デートが出来ないと残念そうに
彼がしているので。
巴は引っ越しの手伝いを
微力ながらに申し出ると。
ちょっと残念そうにしていた
港斗の表情がぱっと明るくなって。
『じゃあ、巴さんが
そのまま夜、あっちに
泊ってくれるんだったら』
それも立派な引っ越し
デートになりますよね?と
ニコニコしながら言って来て。
月末の彼の引っ越しの時点で
近距離の引っ越しなので。
ついでに私のアパートの
あまり使わない物も、
運んでしまいましょうよと。
その日は、大学時代に
引っ越しのバイトしてた
同級生の港斗君のお友達と
弟さんと、それから小林君と
エビちゃんこと葵ちゃんも
彼のお引越しを手伝いに来てくれると言うので。
多分葵ちゃんと、小林君は
小林君を誘って葵ちゃんを
呼んだんだろうけど。
多分、私と面識のない
大学時代の友人を呼んでるから
私が女1人になって気まずい空気に
ならないようにって言う配慮…
何だろうなって思うんだけど。
『適当にあの2人には
一緒に何かして貰う様に
お願いするつもりなんですけどね』
共同作業をして貰って
2人の距離感を詰めて貰う
つもりで居るので、巴さんも
協力して下さいねと言われてしまって。
引っ越しの手伝いなのか
それとも…2人を仲良くさせる
お手伝いなのかと…
疑問に思わなくも無いけど。
「でも…この前のスパワールドで
大分…仲良くなった気がするけどな」
『2人には…来月に4人で
花見に行こうって声掛けてるんですけどね』
「でも…桜…は…いつって
分からないから予定が組みにくいよね」
『神戸と言えば…の王子動物園の
今年の夜桜の通り抜けは、
4日から6日みたいですけどね。
須磨浦公園とかでも良いですし』
4月…は引っ越しの事
ばっかり考えてたけど。
桜…の季節…なんだよな…。
「そうだね…お花見…
お引越しでバタバタしてる頃
だろうけど…行けたら…良いな」
『須磨浦公園なら
ライトアップもしてますし、
垂水からすぐそこですよ?
だから行きましょうね?お花見』
「うん、行きたい…ね」