この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼とホワイトデーする話
第10章 神戸デート
『前に幼稚園で来た時よりも
ここを…満喫してる自信ありますよ僕』
休憩した後は
1階のエリアの奥にある
神戸海洋博物館に
併設されているカワサキワールドの
エリアの方へ行ったんだけど。
入口のすぐにある
川崎重工が手掛けたものが
色々と年表に纏めてあって。
それを呼んでいると
先に進んだ彼がこっちを呼んでいて。
川崎…の…歴代のバイクが
ずらずらっと…実車が並んでいて。
展示されてるだけじゃなくて
跨っていいのもある様で。
『撮って貰って良いですか?』
「それは…いいけど…」
『あれも…してもいいですか?』
あれと彼が指をさしてるのは
実際のレースのコースを
バイクにまたがって運転できる
本格的な感じのライディング
シュミレーターがあって。
身長が140cmないと
これは体験できないみたいだから
バイク好きの男の子ならこれ…したいんだろうな。
と…ここを満喫してる
私の彼氏さんを見ていると思ってしまう。
『いいですね、巴さんここ。
子供が産まれて男の子だったら
絶対ここ…楽しいですよ~
ほら、あっちに新幹線もありますよ』
すっかり…カワサキワールドを
ハイテンションで満喫してる彼を
彼の保護者になった気分で見守りながら。
実物の新幹線の先頭車両に
入る事が出来て。
他にも…鉄道模型が展示されていて。
ものづくりシアターでは船や
新幹線、飛行機が出来るまでを
映像で見る事が…出来る。
空のゾーンには実物のヘリコプターや
神戸港を離着陸する飛行機の
フライトシュミレターもあって。
『さっき水上バイクの
体験ができるやつもありましたし。
色々体験できますね、ここ』
その他にも…工場で働いている
生産用ロボットが展示されて居たり。
昔…子供の頃に来た時よりも
展示が…充実していて
ふたりで楽しんでしまって居たのだが…。
『さて、そろそろ…
次の場所に移動しましょうか』
そう彼が言って来て。
神戸海洋博物館を後にして。
次の目的地を目指して歩き始めた。
神戸港震災メモリアルパークの
隣を通り過ぎて。
大きな魚のフィッシュダンスの横を通って。