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女子大生ナナの劣情
第1章 ナナの秘密
バイト先のコンビニのお客様で、近くの会社に勤めているのか背の高いサラリーマンがいる。
背が高く精悍な顔立ちの彼は、いつもお弁当とお茶を買っていく。

彼が来店すると、私は笑顔になってしまう。

「いらっしゃいませ」

彼もペコリと会釈をして買い物を続ける。

私は彼を横目で追ってしまう。
かつて初恋の相手や昔の彼氏に抱いていた恋心ではない、感情を持ちながら。

彼の顔は良いが、私のタイプではない。
恋心があったとしても、店員と客だからそんな関係になれる可能性は低い。

彼の胸の筋肉はそれなりに大きい。
背中も大きく、後ろ姿も絵になる。

お腹も引き締まって見えるため、きっとスーツの中の筋肉は彫刻のようなのだろう。

彼の裸を想像してしまう私。
表情を変えないよう努力しつつ、不自然にならないように仕事をこなす。

下半身と、引き締まったお尻と太ももに目がいく。
そして前の方にも…あ、これはまずい。

彼自身は、私の視線に気がついているか分からない。

彼が商品を持ってレジに来ると、私はまっさきにレジを打つ。
そして会計を終えて、お釣りを渡す瞬間。

「こちらお釣りです」

「ありがとう」

少しだけ聞き取りにくい彼の低音ボイスは、私の性癖に刺さる。
彼の大きな手にお釣りを渡し、一礼して店を出る彼を見送る。

バイトが終わると、大学の友人と過ごしたり学業やサークルに打ち込んだりと、なんら普通の学生と変わらぬ時間を過ごしている。

だが、誰にも言えない秘密がある。
私はバイト先で見る彼に「恋心」ではなく「劣情」を抱いてしまったのだ。

彼の手指は、太く大きい。
あの手で自分の秘部を責められたら、どんな感触なのだろう…

彼の手や体を思い出すだけで、体は火照り股間にムズムズとした感触が走る。
アパートに帰ると、彼を思い出して自慰をしてしまう。

「…んっ。んん…」

一人で致すために使える「大人のおもちゃ」まで買ってしまったぐらいだ。

少しだけ彼の社員証らしきものを見たことがある。
彼の名前は石崎さんだ。

私は頭の中で、いつも石崎さんと熱い夜を過ごしている。

「ナナちゃん…かわいいよ」

「石崎さん…はぁんん」

「いやらしいな…ナナちゃん。もっと見せてよ」

このような妄想をして、私は勝手にオーガズムに達している。


この劣情は、一体何処へ向かうのだろう。
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