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第15章 新しい夫婦のかたち

「はぁ、はぁ、はぁ……希実さん、気持ちよかった……」

身体の硬直が解けると、祐樹は愛おしそうに希実の顔を見つめて言った。

「はぁ、はあ、はぁ……祐樹、わたしも気持ちよかった……」

希実も祐樹の顔を愛おしそうに見つめて答えた。

そのまま二人は、快楽の余韻を楽しみながら、甘い口づけを交わした。

そんな二人を引き裂くように、善一が希実の顔を掴み、後ろを向かせた。奪うように口を吸った。

「んんッ……」

希実の唇をこじ開け、善一の分厚い舌が入っていく。

「希実、お前の相手は俺だ」

善一は希実の口の中を舐め廻した。

「ん、んんッ……善一さん……」

希実も善一の舌を吸って応えている。自分とするときよりも激しいキスに、祐樹の心が嫉妬する。火の棒を当てられたように胸がキリキリと痛む。

「祐樹さん、私にもキスして……」

沙耶が身体を倒し、祐樹に唇を重ねてきた。祐樹の口の中に舌を差し込んでくる。祐樹は、むしゃくしゃした気持ちをぶつけるように、沙耶の舌を思い切り吸い上げた。