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第1章 レイプ

そしてそのまま、寝室に行ってしまった。

私はお母さんのワンピースを着たまま、お父さんの部屋に向かった。

「お父さん？」

部屋のドアを開けると、もうベッドに横たわっている。

ほんのりお酒の匂いがした。

「お父さん、酔ってるの？」

お父さんの側に行って、そっと顔を覗き込んだ。


「ん……」

やっぱりお父さん、酔ってる。

どうしたんだろう。

「あんまり飲み過ぎは、よくないと思うよ。」

私がお父さんの身体を叩いた時だ。

「理恵？」

お父さんがお母さんの名前を呼んだ。

「違うよ、利麻だよ。」

その瞬間、お父さんに抱きしめられた。

「ああ、理恵。戻って来てくれたのか。」