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童顔の青年
第15章 舞子の男
伸夫の相手だろう人間が出て来た…隠れてやり過ごしやっぱりと彰はしばらく思考に耽って自宅に帰って来た…

隆が渡米する日に三人で見送り大和は速攻で亜美のところに飛んで行った同様に伸夫も彼女のところに行くと先に行ってしまうのを彰は止めた…

彰「そう言えば言うの忘れてた…」

伸夫「ん?なんだよ?」

彰「隆からの伝言だ…これ…飛行機が出たら渡してくれってさ…」

伸夫「…えっ?俺に?」

封筒を受け取ってそう聞くと頷く…

彰「返事も何も必要ないから読んで欲しいそうだ…」

伸夫「??ああ…分かった…じゃ行くな?」

彰「ああ…俺も行く…」

途中まで一緒だったのでたわいない会話をして別れてからさっき預かった封筒を破って中を見ると便箋が一枚入っていた…それと中に鍵が一つ

伸夫へ…

この鍵は俺の部屋の鍵だ…年内は使える…上手く使って欲しいけど…お前には沢山遊んで貰ったしめちゃくちゃ良い奴だと思う…今の彼女を大事にして良い知らせを待ってる…それと部屋の光熱費は自分で支払いしてくれ…俺の名義だから滞納は勘弁して欲しい引き落としから支払い伝票に切り替えてあるからポストの確認頼む…俺宛の手紙や諸々を送ってくれると嬉しい…鍵は12月28日にポストに投函して置いて…祖父が年明けに解約しに来るからその日以降は使えない…いつでも連絡待ってる…今までありがとう!



伸夫「なんだよ…これ…バカが…でもサンキュー…」

夏休みに家庭教師のバイトだと言っていた事がある…支払いが難しいから向こうに行った奴が無駄な家賃など払うはずがない…つまりは隆が働いて払った2ヶ月分の家賃だと思う…下手すると貯金まで使った可能性もある…

実はこの手紙は3通あった…彰に隆が預けて言った物で彰は中を確認して伸夫のに鍵が入って居た事で大和には後で話して了解を得る…これはチャンスだと思って自分と大和の事を握り潰した…

…これでしばらく大丈夫だろう…

そう思いながら帰宅する…

大和にも後で渡し部屋は伸夫に渡した事も…それで大丈夫とすんなり受け入れた…

そして彰には…

セフレなんかで解消して無いでちゃんと彼女を探せとだけ書いてあった。余計なお世話だと丸めてゴミ箱に投げ捨てた…
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