この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
官能能力者 あおい
第19章 ダブル♡デート 黒尽くめの二人
「よし、映画を見るんだったら、私達もポップコーンを買うわよ」
「え?ええ!」
問答無用。私は美結ちゃんの手を引き、見つからなようにターゲットから距離を取ってポップコーン売り場の列に並ぶ。幸いなことに、売り場は横幅が広く、少し離れれば、人ごみに紛れられる。
「美結ちゃん、奢るわよ。何がいい?」
私は手早くキャラメルポップコーンとコーラのLLセットを注文。
「美結ちゃん!早く!」
促されると、美結ちゃんも同じものを注文した。
素早くキャッシュレス決済。大人なので!
ポップコーンとドリンクを受け取ると、また、ターゲットと距離を取る。
あおいちゃんと委員長はどうやらチュロスと飲物にしたようだ。だが、明日香ちゃん達はカップルセット。
ラブ感で完全に負けている!
「美結ちゃん・・・あの2人はいつもああなの?」
委員長とあおいちゃんのもどかしい様子に私は歯嚙みする。
「あ、ああ、明日香は女子力高いからな・・・」
あの2人、というのを明日香ちゃん達カップルと勘違いしたのか、美結ちゃんが見当違いの答えを返す。
「違う!あおいちゃんと委員長よ!」
「ああ・・・うーん。そもそもデート自体が多分初めてだし、柏木はそんなにガツガツ行くほうじゃないからな・・・。」
美結ちゃんも歯切れが悪い。
うーん・・・あれじゃあ100年経っても進展しないかも・・・。
私は数日前、家で委員長のことを語っていたあおいちゃんの様子を思い出す。
あんなに好きそうなのに。あんなに想ってるのに!
ああ!歯がゆい!!
上映時間が近づいてきたのか、4人はスクリーンに吸い込まれていく。
「私たちも行くわよ!」
美結ちゃんがとってきてくれたチケットはうまい具合に4人を見渡せる位置だった。
左から明日香ちゃん、バスケ君、委員長、あおいちゃん、という並びだ。私と美結ちゃんは、丁度あおいちゃんの右斜め後ろに陣取っている。
上から見ると好対照だ。楽しそうにザ・カップル、という感じのオーラを放っている明日香ちゃんカップルに比べ、兄妹のように黙ってもむもむとチュロスを頬張るあおいちゃんカップル・・・。
なにしとんじゃあ!
手を握れよ!
飲物交換とかしろよ!
語り合えよ!!
ぐぐぐ・・・・
私はむやみに下腹に力が入ってしまう。
そんな横で、冷静にポップコーンを口に運び続ける美結ちゃん。
まあ、想定の範囲内、だそうだ。
「え?ええ!」
問答無用。私は美結ちゃんの手を引き、見つからなようにターゲットから距離を取ってポップコーン売り場の列に並ぶ。幸いなことに、売り場は横幅が広く、少し離れれば、人ごみに紛れられる。
「美結ちゃん、奢るわよ。何がいい?」
私は手早くキャラメルポップコーンとコーラのLLセットを注文。
「美結ちゃん!早く!」
促されると、美結ちゃんも同じものを注文した。
素早くキャッシュレス決済。大人なので!
ポップコーンとドリンクを受け取ると、また、ターゲットと距離を取る。
あおいちゃんと委員長はどうやらチュロスと飲物にしたようだ。だが、明日香ちゃん達はカップルセット。
ラブ感で完全に負けている!
「美結ちゃん・・・あの2人はいつもああなの?」
委員長とあおいちゃんのもどかしい様子に私は歯嚙みする。
「あ、ああ、明日香は女子力高いからな・・・」
あの2人、というのを明日香ちゃん達カップルと勘違いしたのか、美結ちゃんが見当違いの答えを返す。
「違う!あおいちゃんと委員長よ!」
「ああ・・・うーん。そもそもデート自体が多分初めてだし、柏木はそんなにガツガツ行くほうじゃないからな・・・。」
美結ちゃんも歯切れが悪い。
うーん・・・あれじゃあ100年経っても進展しないかも・・・。
私は数日前、家で委員長のことを語っていたあおいちゃんの様子を思い出す。
あんなに好きそうなのに。あんなに想ってるのに!
ああ!歯がゆい!!
上映時間が近づいてきたのか、4人はスクリーンに吸い込まれていく。
「私たちも行くわよ!」
美結ちゃんがとってきてくれたチケットはうまい具合に4人を見渡せる位置だった。
左から明日香ちゃん、バスケ君、委員長、あおいちゃん、という並びだ。私と美結ちゃんは、丁度あおいちゃんの右斜め後ろに陣取っている。
上から見ると好対照だ。楽しそうにザ・カップル、という感じのオーラを放っている明日香ちゃんカップルに比べ、兄妹のように黙ってもむもむとチュロスを頬張るあおいちゃんカップル・・・。
なにしとんじゃあ!
手を握れよ!
飲物交換とかしろよ!
語り合えよ!!
ぐぐぐ・・・・
私はむやみに下腹に力が入ってしまう。
そんな横で、冷静にポップコーンを口に運び続ける美結ちゃん。
まあ、想定の範囲内、だそうだ。