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官能能力者 あおい
第29章 えっちな合宿:彼女のシジョウ

「そもそも、今回のポイントは階段の上に柏木くんがいたことだ。これにより、二階にいた人は一見、下に降りることはできない。しかし、高島さんは殺された。
外部犯の可能性はない。もし知らない人が急に入ってきたら、もっと争った形跡が残るだろうから。なので、内部犯なのは疑いようがない。では誰か?
自分と柏木くんは除いた。僕らは相互見える位置に立っていたので、互いに動いてないことは確認されている。
暗かったので、佐々木、折木さん、新堂くんはもしかしたら、こっそり移動できたかもしれない。結城さんはトイレに行っていたので、やはり下に行けたかもしれない。」
と、まあ、こんな感じで推理を繰り広げていった。
「結果的に、結城は201号室の鍵のプレートに外で拾ってきた木の枝を2本加えて、204号室のものに偽装して、テーブルに置いたんだ。そして、自分は本物の204号室の鍵を持ってトイレに。204号室から外に出て屋根伝いに1階に降り、脱衣場に侵入。高島さんを殺害し、来たのと逆ルートで戻ってきた。こうして殺害が成立。あとはレコーダーで悲鳴をあげさせ、みんなで下に見に行くときにレコーダーを回収したというわけだ。」
なので、と一旦息をついて。
「犯人は、結城紗栄子、だ」
まるでドラマの探偵よろしく結城さんの顔をまっすぐに見て指摘した。
「正解よ」
結城さんは澄まし顔のまま、こともなげに、言う。
「大体、私が受け取ったシナリオどおりの回答だったわ。唯一、なぜ浴場で死んでいたのかについてがなかったけど。」
結城さんが口角を少しだけ上げるようにかすかに笑いながら言う。
「それだけはちょっと分からなかった。意味があったのかな?」
「あおいちゃんは高いところにあるブレーカーを上げに行った。そこに私が懐中電灯を持ってきた。私は言う『なにか台になるものを持ってきて』。それで、あおいちゃんは椅子を探しに浴場に入った。それを後ろから、絞殺したのよ。じゃないとその場で悲鳴を挙げられてしまうでしょ?」
「なるほど・・・」
柊さんは得心したようだった。
ああ、そうか、私はそうやって殺されたのか・・・。
このセリフ、もし、誰か聞いていたら、妙なセリフだと思うだろうな。
外部犯の可能性はない。もし知らない人が急に入ってきたら、もっと争った形跡が残るだろうから。なので、内部犯なのは疑いようがない。では誰か?
自分と柏木くんは除いた。僕らは相互見える位置に立っていたので、互いに動いてないことは確認されている。
暗かったので、佐々木、折木さん、新堂くんはもしかしたら、こっそり移動できたかもしれない。結城さんはトイレに行っていたので、やはり下に行けたかもしれない。」
と、まあ、こんな感じで推理を繰り広げていった。
「結果的に、結城は201号室の鍵のプレートに外で拾ってきた木の枝を2本加えて、204号室のものに偽装して、テーブルに置いたんだ。そして、自分は本物の204号室の鍵を持ってトイレに。204号室から外に出て屋根伝いに1階に降り、脱衣場に侵入。高島さんを殺害し、来たのと逆ルートで戻ってきた。こうして殺害が成立。あとはレコーダーで悲鳴をあげさせ、みんなで下に見に行くときにレコーダーを回収したというわけだ。」
なので、と一旦息をついて。
「犯人は、結城紗栄子、だ」
まるでドラマの探偵よろしく結城さんの顔をまっすぐに見て指摘した。
「正解よ」
結城さんは澄まし顔のまま、こともなげに、言う。
「大体、私が受け取ったシナリオどおりの回答だったわ。唯一、なぜ浴場で死んでいたのかについてがなかったけど。」
結城さんが口角を少しだけ上げるようにかすかに笑いながら言う。
「それだけはちょっと分からなかった。意味があったのかな?」
「あおいちゃんは高いところにあるブレーカーを上げに行った。そこに私が懐中電灯を持ってきた。私は言う『なにか台になるものを持ってきて』。それで、あおいちゃんは椅子を探しに浴場に入った。それを後ろから、絞殺したのよ。じゃないとその場で悲鳴を挙げられてしまうでしょ?」
「なるほど・・・」
柊さんは得心したようだった。
ああ、そうか、私はそうやって殺されたのか・・・。
このセリフ、もし、誰か聞いていたら、妙なセリフだと思うだろうな。

