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官能能力者 あおい
第29章 えっちな合宿:彼女のシジョウ
☆☆☆
朝食が終わり、コーヒーブレイク。
先生も含めて全員が集まり、推理ショーの始まりだった。

とは言っても、全員で喋ってしまったら、他の人の推理を聞いて、「俺もそう思った」などと言い出しかねないので、全員が指定された用紙に自分の推理を記載する方式だ。

なので、はたから見ると、まるでテストを受けているように見える。記載時間は30分。
私はおミソなので、記載はせずに皆が回答を書いているのを先生と一緒に見守っていた。

えーとなになに・・・

1 高島あおいを殺したのは誰か?
2 停電はなぜ起きたか?故意か?トリックか?
3 犯人はどうやって脱衣場に侵入したか?
4 犯人が使ったトリックは?
5 高島あおいはなぜ浴場で殺されていたのか?

なるほどね・・・。
見ると、全員、そこそこの記載量で回答欄を埋めている。でも、よく考えたら、この中に犯人がいるわけだし、その人は自分が犯人だってわかっているんだよね?
書いてるふりしているのかな?

「はい!そこまで。」

30分が過ぎ、須永先生が声をかける。私が裏向きのまま回答用紙を回収して、先生に渡す。先生はゲームマスターからシナリオと模範解答を預かっているので、全員の回答を見て、採点を始める。

「はい。採点が終わりました。残念ながら、満点はいなかったわね。でも、ほとんど正解の人はいたわ。柊くんよ」

おおー!と皆が声を上げる。
会長の面目躍如といったところだ。

「じゃあ、最優秀は柊くんということで、柊くんから推理を発表してもらおうかしら?」
先生が柊さんに回答用紙を返す。それを見ながら、柊さんがトリックについて説明をし始めた。
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