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官能能力者 あおい
第8章 もどかしい距離
林間学校を終えて1週間がたった。
今、読者諸氏がもっとも関心を持ってくれているのは、私と委員長との関係だろうと思う。いや、関心があるのは私か・・・。

冷静に思い出してみよう。
林間学校に行った。
委員長と私、同じ班。
色々思い出を作った。
ボート乗り場では抱きつきハプニングもあった。
私と明日香、悪漢に襲われた。
委員長、助けに来てくれた。
その夜、キャンプファイヤーで、私達キスした。
委員長「好きだ」
私「好きだ」

うーん・・・。これって、完全にお付き合い始まっちゃう感じだよね?
そう、期待していいよね?

でも、実は、通常授業が始まってからこっち、私達の仲は全く進展していないのだ。

これも困ったものなのだが、もう一つ困ったことが起こったのだ。
実は、林間学校で委員長に抱き着いてキスをしたときに感じた生身の性感は、視線から注がれる妄想による性感の何十倍も強烈だったのだ。
その、強烈な性感は、私の身体をまた一段開発してしまったようなのだ。

あれ以来、一人になると、オナニーが止まらないのだ。

家の寝室。一人でいると、自然に委員長とのキスを思い出してしまう。
唇を啄まれるような優しいキス。
私から吸い付いた、艶めかしいキス。
抱き着いたときの委員長の男の子の体臭。
思い出すと、アソコはじゅんと湿り気を帯び、自然と右手が割れ目をなぞり始めている。

「柏木・・・くん・・・」

呼ぶのは彼の名前ばかり。
自分の指を、委員長の指だったらと思い、割れ目に沈める。
もう、自分でも驚くくらい柔らかく溶けきっている秘肉は、簡単にずぶずぶと指を受け入れてしまう。

「あ、あ・・・うん」

切ない、女のコの声が漏れる。
あの日触れた指を思い出す。
すこし骨ばっている、自分のよりも太い指。
それを思い浮かべながら、私は夢中で自分の秘所を指でかき回すように愛撫する。

くちゅ、くちゅ、くちゅ・・・

いやらしい水音が耳に響くのも、ただただ、私自身を興奮させるBGMだ。
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