この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
官能能力者 あおい
第18章 ダブル♡デート 帰りたくない
だが、先ほどから気になっていることがひとつ。
視界の隅にチラチラと見える二人。

結構デカ目のパフェを食べながらこっちを伺っている。
一応小さくなっているつもり?なのだろうけど、そもそも、女子が好むような店で、来ている子はみんなおしゃれに着飾ったティーンズが多い中、黒尽くめの二人はどんなに小さくなろうが、ものすごく目だっている。

映画館でのことで、なんとなく二人の目的は察した。多分、わたしが委員長と上手くやれるかが心配でついてきているのだろう。なんで、あのペアが発生しているかは良くわからないが・・・。
しかし、それにしても、透子さん、手段を選ばないにもほどがあるよ。
もし、なんかあったらどうするんだよ!

まあ、無かったからいいけどさ。

楽しいランチが終わり、一応計画はここまでなのだが、ものすごく名残惜しい。
それは明日香たちも同じだったようで、なんだかんだいって、この後、私達はカラオケに行き、ボーリングをし、ついでにゲームセンターで対戦ゲームを楽しんだ。

そして、すっかり夕暮れ。
さすがにそろそろ帰らないとーという時間になった。

明日香とバスケ君は「じゃあね!」と二人で手を振り、仲良く歩いていく。一瞬、明日香が振り返り、ウィンク。多分、気を利かせてくれたのだろう。

「じゃあ、僕らも帰ろうか」
一応、委員長は手を繋いでくれる。
夕暮の街。バイバイしたら、今日のデートは終わり。
できるだけ、この時間を長くしたい。

私はおかしくないくらいに、ゆっくり歩く。
今日、手を繋いでくれた。
今度あったときも手を繋いでくれる?
今度、いつ会える?
聞きたいことがたくさんあった。

静かに歩きながら、今日の事をたくさん思い出す。
委員長、あんな声で歌うんだ。ドキドキして聞いたカラオケ。
ボーリングはヘタだったな。私のほうがうまかった。
対戦ゲーム、カーレースで、ぎゃーぎゃー騒ぎながらプレイするバスケ君と好対照に淡々と進めながらも、でも、負けるとちょっと悔しそうにしたり、勝つと小さくガッツポーズしたり。

楽しかった。本当に、楽しかった。
/313ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ