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視線
第1章 始まりの告白
「実は見られて興奮してるんだろ?」
やっとあの視線から解放されたはずなのに、私はあのコメントが気になって仕方なかった。
そんなはずない。
私は自分に言い聞かせながら、あの視線のこと忘れようとした。
日々は過ぎていって、あの汚い視線に見られなくなってから一ヵ月が経った。
電車を乗る時間を変えたわけじゃない。
ただ乗る車両を変えただけ。
そう考えると汚い視線の持ち主は、同じ電車に乗ってるかもしれない。
なんだかまた見られている気がしてきた。
でも、もしかしたら、私を見かけなくなったことで、別の人をターゲットにしてるかもしれない。
そう考えたら、よく考えだと思うけど、私はもうターゲットから外されて、もうあんなやつのことなんて考えなくていいはず。
頭の中が悲観的な思考と楽観的な思考を繰り返して、私の心をかき乱す。
どうしてこんなに心をかき乱されるんだろう?
もう一ヵ月も経ってる。
この話は終わりのはずなのに。
それでも、私の脳裏にコメントの言葉が浮かび上がる。
「実は見られて興奮してるんだろ?」
しかも、知らないはずの汚い視線の持ち主の声に変換されて……。
やっとあの視線から解放されたはずなのに、私はあのコメントが気になって仕方なかった。
そんなはずない。
私は自分に言い聞かせながら、あの視線のこと忘れようとした。
日々は過ぎていって、あの汚い視線に見られなくなってから一ヵ月が経った。
電車を乗る時間を変えたわけじゃない。
ただ乗る車両を変えただけ。
そう考えると汚い視線の持ち主は、同じ電車に乗ってるかもしれない。
なんだかまた見られている気がしてきた。
でも、もしかしたら、私を見かけなくなったことで、別の人をターゲットにしてるかもしれない。
そう考えたら、よく考えだと思うけど、私はもうターゲットから外されて、もうあんなやつのことなんて考えなくていいはず。
頭の中が悲観的な思考と楽観的な思考を繰り返して、私の心をかき乱す。
どうしてこんなに心をかき乱されるんだろう?
もう一ヵ月も経ってる。
この話は終わりのはずなのに。
それでも、私の脳裏にコメントの言葉が浮かび上がる。
「実は見られて興奮してるんだろ?」
しかも、知らないはずの汚い視線の持ち主の声に変換されて……。