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月の裏で会いましょう-revised-
第8章 ずっとそばにいて
時折よぎる陸翔の悲し気な固い表情を、打ち消すように私は言った。
「昴に、ずっとなかにいてほしい」
「俺も、ずっと咲良のなかにいたいよ」
見下ろしてくる昴が、瞳をかすかにうるませた。
腰を柔らかく前後させ、抽挿を繰り返しながら、頬を撫でられ、唇を唇で愛撫される。
ただただ欲しいものを求めているだけの昴の顔は、少年のように愛くるしい。
なのに、貫いて来る肉茎の逞しさは、そのあどけなさとは真逆だった。そのギャップがあまりに淫靡で、私を夢中にさせた。
昴に、すべてをあげたい。ふくらみも、くぼみも、柔らかい場所も、何もかも。日の光にさらされた、私のすべてを。