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月の裏で会いましょう-revised-
第9章 幽霊
リビングのテレビの前にはL字型のソファが置かれ、六十代くらいの女性二人が並んで画面を眺めている。その横には彼女たちよりも年上らしい女性が横たわっていて、スタッフが毛布を掛けてあげている。

年齢に関係なく、体調がよくない人たちが過ごす施設兼住宅のようなものであることがわかった。

「母さん」

昴は掃き出しの窓の前に立って外を眺めていた女性に声をかけた。彼女が振り向く。

窓からの日差しが逆光になって、顔立ちに影が差しているが、大きな瞳が私を捕らえるのが分かった。五十代と思しき昴の母は、柔らかく微笑んで、私と昴を交互に見ながら手を振る。可憐な仕草が、少女のような愛らしさを残していた。

「来てくれたの、昴。部屋に行こう」
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