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月の裏で会いましょう-revised-
第13章 追跡
「そうじゃない」

気持ちが離れてしまいそうで怖かった。昴の心の奥に芽吹いた復讐心が、消えてなくなるすべはないのだろうかと、昴の瞳の奥を見つめて考えた。

「ねえ昴、しよ?この世に私たち二人だけみたいに、しよ」

私はしがみついた。せめて体だけは、ぴったりと寄り添っていなければならない、昴が遠くへ行ってしまわないように。

壊れそうなものでも扱うように優しく頬を両手で挟み、昴は私にそっと口づけた。柔らかな髪からは、排気ガスと風の混じった香りがした。

「咲良は、俺と会えて幸せ?」

そうやって瞳を覗き込まれ、私はじっと見つめ返し、頷いた。
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