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月の裏で会いましょう-revised-
第15章 悪夢
───これは何かの間違いだ。お兄ちゃんは酔って、自分が何をしているかわからないんだ
とっさにそう自分に言い聞かせ、目をぎゅっと閉じる。
くちっ・・・
濡れた花弁が陸翔の先端を迎え入れた。その先の亀裂をぬるぬると、陸翔の熱いものがこすりつけられる。
「濡れてる・・・感じてるんだね・・・」
陸翔の泣きそうな震える吐息が耳をかすめた。
私は夢中で眠ったふりを装った。
どうかこのまま、私が気づかないふりをしている間に、私から離れて・・・今ここで私が目を覚まし、兄をはねのけたとしたら、私たちの間に修復不能な溝が刻まれることは間違いない。
とっさにそう自分に言い聞かせ、目をぎゅっと閉じる。
くちっ・・・
濡れた花弁が陸翔の先端を迎え入れた。その先の亀裂をぬるぬると、陸翔の熱いものがこすりつけられる。
「濡れてる・・・感じてるんだね・・・」
陸翔の泣きそうな震える吐息が耳をかすめた。
私は夢中で眠ったふりを装った。
どうかこのまま、私が気づかないふりをしている間に、私から離れて・・・今ここで私が目を覚まし、兄をはねのけたとしたら、私たちの間に修復不能な溝が刻まれることは間違いない。