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月の裏で会いましょう-revised-
第16章 修復

「打ち明けた時、相手はなんて?」

木杉が問い返す。

「え?」

「相手はちゃんと、受け止めてくれたんだろう?」

「はい。昴さんは、『話してくれてありがとう』って、言ってくれました」

木杉が深くため息をついた。

「父親の俺なんかより立派な男だよ、昴は。俺は、『辛かったな』って、以舞の立場になって、言ってやることができなかったんだ。以舞を守ってやれなかった。そんな男なんだ」
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