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月の裏で会いましょう-revised-
第16章 修復
ぴしゃりと頬を叩かれたような顔で、木杉は私を見た。それから、降参した、とでも言うかのように、力なく笑って頷いた。
「以舞は今どうしてる?」
「今も一人ですよ。春明さんはどうしてるかなって言ってます。木杉さん、木杉さんはどうして、今もお一人なんですか? 以舞さんのこと、ずっと気にかかっているんじゃないんですか」
「ずいぶんとずけずけと人の心に土足で入り込むんだな」
木杉は言いながら、作業に使っていた道具を手に持って歩き出した。
「以舞は今どうしてる?」
「今も一人ですよ。春明さんはどうしてるかなって言ってます。木杉さん、木杉さんはどうして、今もお一人なんですか? 以舞さんのこと、ずっと気にかかっているんじゃないんですか」
「ずいぶんとずけずけと人の心に土足で入り込むんだな」
木杉は言いながら、作業に使っていた道具を手に持って歩き出した。