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月の裏で会いましょう-revised-
第16章 修復
「すみません」
「おかげですっきりしたよ。内心を掘り出されて、俺もようやく自分の想いに気が付いた」
「護ってやれなかった、そう思っているのなら、これから先以舞さんの側にいてくれませんか。以舞さんは一人で戦っています。隣に木杉さんがいたら、以舞さんはどれだけ心強くなれることか」
「もういい。言いたいことはよくわかった。悪いけど今から、以舞のいる場所に案内してくれるか」
木杉は唇を引き結び、私を見下ろした。畑仕事で日に焼けたその精悍な顔が、昴の強い意志を秘めた美しい顔立ちと重なった。
「おかげですっきりしたよ。内心を掘り出されて、俺もようやく自分の想いに気が付いた」
「護ってやれなかった、そう思っているのなら、これから先以舞さんの側にいてくれませんか。以舞さんは一人で戦っています。隣に木杉さんがいたら、以舞さんはどれだけ心強くなれることか」
「もういい。言いたいことはよくわかった。悪いけど今から、以舞のいる場所に案内してくれるか」
木杉は唇を引き結び、私を見下ろした。畑仕事で日に焼けたその精悍な顔が、昴の強い意志を秘めた美しい顔立ちと重なった。