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第18章 絶望

まるで霜が降りたかのように、頭の芯がぴんと冴えわたるようだった。悲しみも怒りもこみ上げてこない。ただ自嘲の笑いだけが零れる。

昴の腕を振りほどいて進み、橋の欄干にもたれかかった。消えてしまいたい衝動が、私を突き動かした。

そのまま足が、欄干にあがる。橋の手すりに立って、暗く揺らめく川面に飛び降りた。足首に昴が縋り付いていて、一緒に欄干を越えたのが分かった。