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月の裏で会いましょう-revised-
第3章 再会(1)
「野郎のいる店で手を抜けばいい」
昴は悪戯っぽく微笑んだ。力持ちで逞しいくせに、頬に縦に走る小さな笑窪が可愛かった。
「手を抜くなんて…お客さんに怒られない?」
「女の子のスタッフ一人しかいないところで時間食ってるって、ちゃんと話すよ」
「かえって、不公平だとか、モテたいんだろとか言われるよ?」
「咲良にモテたいのは本当なんだから、しょうがない」
最後の樽を運び終えて体を起こした昴は、急に真剣なまなざしで私を見つめた。
「全店回って、上がるころまた戻ってくるから、ここで待ってて」
昴は悪戯っぽく微笑んだ。力持ちで逞しいくせに、頬に縦に走る小さな笑窪が可愛かった。
「手を抜くなんて…お客さんに怒られない?」
「女の子のスタッフ一人しかいないところで時間食ってるって、ちゃんと話すよ」
「かえって、不公平だとか、モテたいんだろとか言われるよ?」
「咲良にモテたいのは本当なんだから、しょうがない」
最後の樽を運び終えて体を起こした昴は、急に真剣なまなざしで私を見つめた。
「全店回って、上がるころまた戻ってくるから、ここで待ってて」