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月の裏で会いましょう-revised-
第4章 再会(2)
毛布にくるまって、私たちは飽きずに夜空を見上げていた。
ふと半身を起こし、昴が私を見下ろした。その目はやけに嬉しそうで、私の気持ちまで浮つかせる。
「起きたら咲良が隣にいなくて、けっこうショック、デカかったんだよ?」
私は昴の唇を指でなぞった。カタチのいい、キレイな唇。
「ここさ、昨日出会った場所から200キロ以上離れてんだよ?」
「そうだね。もう、会えないと思ってた」
───なのにどうしてまた現れてしまったの?
私はなじるように昴を見つめるけど、私の事情などかまいもしない様子の昴は無邪気にほほ笑んで、私を抱きしめて囁いた。
「それなのに、また会えた」
ふと半身を起こし、昴が私を見下ろした。その目はやけに嬉しそうで、私の気持ちまで浮つかせる。
「起きたら咲良が隣にいなくて、けっこうショック、デカかったんだよ?」
私は昴の唇を指でなぞった。カタチのいい、キレイな唇。
「ここさ、昨日出会った場所から200キロ以上離れてんだよ?」
「そうだね。もう、会えないと思ってた」
───なのにどうしてまた現れてしまったの?
私はなじるように昴を見つめるけど、私の事情などかまいもしない様子の昴は無邪気にほほ笑んで、私を抱きしめて囁いた。
「それなのに、また会えた」