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月の裏で会いましょう-revised-
第6章 恋が始まる
翌日は水曜日で、ビールの配送がお休みの日だった。
ユニフォーム姿の昴に会えないのは、ちょっと寂しい。
昴が働くカイロジスティクスは、物流企業の中では中小企業に属するベンチャー企業だ。
日本各地で点々と興るクラフトビールの魅力に目を付けた甲斐社長が、全国のクラフトビールを一手に集め、各地の飲食店などに再分配するビジネスを立ち上げたのは十年前。
水曜日は、各地から運び込まれるビールの搬入作業のために、昴は倉庫に張り付きなのだと言う。
夜、締めの作業を終えてごみ袋をまとめて裏口に出ると、昴が、停車したアメリカンバイクに腰かけて待っていた。倉庫での作業を終えて自分のバイクでフォレストまで来てくれたようだった。
ユニフォーム姿の昴に会えないのは、ちょっと寂しい。
昴が働くカイロジスティクスは、物流企業の中では中小企業に属するベンチャー企業だ。
日本各地で点々と興るクラフトビールの魅力に目を付けた甲斐社長が、全国のクラフトビールを一手に集め、各地の飲食店などに再分配するビジネスを立ち上げたのは十年前。
水曜日は、各地から運び込まれるビールの搬入作業のために、昴は倉庫に張り付きなのだと言う。
夜、締めの作業を終えてごみ袋をまとめて裏口に出ると、昴が、停車したアメリカンバイクに腰かけて待っていた。倉庫での作業を終えて自分のバイクでフォレストまで来てくれたようだった。