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月の裏で会いましょう-revised-
第7章 陸翔と昴
明け方。

白み始めた山道を、バイクが走る。昴の背中に頬を付けて、この背中は私のものなのだと思うと、嬉しさについ頬が緩んでしまう。木々の香りが心地よい。私は安堵の中に目を閉じた。

山荘の玄関を開けると、カウンターキッチンに兄の陸翔が立っていた。


「送ってもらったのか」

「うん。彼。明夜昴くん」


昴は玄関に立ち、陸翔にむかって深く頭を下げた。


「こんな時間まで妹さんを連れ出してしまって、すみませんでした」


陸翔はカウンター越しに昴を見つめたまま、動かずにいる。火にかけていたやかんが、ピーっとけたたましい笛を鳴らしても、陸翔は動かなかった。


「兄ちゃんどうしたの」

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