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一夜限りでは終わりたくない
第2章 曖昧な関係
「もう少し感じさせてあげたいけど、採寸が出来なくなるからこれ以上は今夜翔也にお願いするんだな。」
牧野は私の蜜口から指を抜くと、その指にチュッと口づけをしてウィンクをした。
本来であれば怒る状況かも知れないが、牧野の妖しい魅力に引き込まれたのか、与えられた刺激からなのか、頭の中が白くなり何も考えられない。
ただ、体の奥が熱くなり不完全燃焼といった感じだ。
牧野は私にガウンのような上着を羽織らせると椅子に座らせた。
「少し待っていてね、奈々ちゃんに合う洋服を準備してくる…あっ体が火照っているなら、自分で慰めていてもいいけどね。」
「な…何を言うのですか!そんなことありません。」
牧野の言葉に言い返したが、本当は牧野の言った通りだ。
中途半端に火をつけられた体は中で火照っているようだ。
パタンとドアが閉められ、牧野が部屋を出ていく。
私は脱がされた服を着ようと下着に手を伸ばした。
ブラを胸に当てて、ホックをはめようとした時、ブラが胸の一番高い敏感な場所に当たる。
私は思わず自分の胸の頂を指でつまんでみた。
すると、敏感になっている私に肌は粟立ち、体の奥深いところがキュッと締まるような快感が襲ったのだ。
私はほんの少しだけ、と自分に言い聞かせながら、下腹部に手を這わせて牧野が弄んでいた花びらや蜜の溢れる口にも指を伸ばしてしまった。
そこは自分でも驚くほどに蜜が溢れており、ぬるぬるとした感触がさらに体を熱くさせる。
とうとう私は敏感な蕾を探り、指で蕾の頭を撫でた。
「…っう…うっ…」
私は一人で声を漏らしてしまう。
指が勝手に動きを速めて蕾を刺激する。
すると、間もなくして全身に電気が走り抜けたと思うと、その後には椅子に座ったまま脱力に襲われる。
椅子の背にもたれかかり、力なく座っていると、ドアをノックする音が聞こえて来た。
私は慌てて姿勢を直した。