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年上主義
第5章 夜の星①
結局残業が続いて一週間が経ってしまった
朝会う亜夜さんはいつも通りの『お隣さん』で俺の期待は泡のように消えてしまう
あれは夢だったのか…幻だったのか
人間の欲望とは常に成長するもので
気がつけば潰されそうなくらい大きく膨らんでしまう
(もう一回…キスしたいなぁ…)
あの一瞬だけで良いと思っていた感情は既に跡形もなく潰されてしまっていた
(あー…なんなんだ、この感情はっ!)
もやもやとした感情が本当の恋の入口だとも知らずにイライラしながら電気のついた『お隣さん』の家を通りすぎて独りの家に帰宅した