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年上主義
第8章 図書室遊戯①
並んで図書室を出て
並んでセミの鳴く夕方を歩く
「あの…先輩…デリカシーないかもしれないんですが、何かあったんですか…?」
あんな行動の説明も付かなきゃ、泣いた理由さえもわからない
唯一解るのは僕の為の涙ではないって事
「西野君ってさー…想像以上に優しいよね…そんなんじゃ、罪悪感感じまくりだよっ!」
いつもの明るい笑顔が痛々しくて脇腹辺りが、チクチクと痛む
「すいません…」
「島本ね…私の彼氏なんだよね、一応」
街を染める朱色の太陽は失恋の傷みよりも伊藤先輩の哀しみを強く僕の心を照らした
並んでセミの鳴く夕方を歩く
「あの…先輩…デリカシーないかもしれないんですが、何かあったんですか…?」
あんな行動の説明も付かなきゃ、泣いた理由さえもわからない
唯一解るのは僕の為の涙ではないって事
「西野君ってさー…想像以上に優しいよね…そんなんじゃ、罪悪感感じまくりだよっ!」
いつもの明るい笑顔が痛々しくて脇腹辺りが、チクチクと痛む
「すいません…」
「島本ね…私の彼氏なんだよね、一応」
街を染める朱色の太陽は失恋の傷みよりも伊藤先輩の哀しみを強く僕の心を照らした