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第10章 真似事①

「動くなよ、バカ壮大！」

「うっせーよ！」

小学生とは言え4人も押し入れに入ればぎちぎちだ
壮ちゃんは桜ちゃんの前に立っているが密着していないと引戸に触れてしまう
勢い良く触れてしまえば音が出るのは安易に想像出来る

僕は梢ちゃんの前に体育座り
恥ずかしい事に後ろから抱っこされる形になっている

『お年頃だもんねー？』

『…慰めてくれるならいらないんだけどなー』

『慰めるから捨ててい？』