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年上主義
第10章 真似事①
慌てて押し入れに隠れる
大人なら入りきれなかっただろうけど、幸い僕たちは小学生で特に僕は4人の中で一番小柄…
悲しいかな、こんな時に限ってコンプレックスに感謝する事になる

扉の開く音と足音が聞こえる
それはゆっくり僕らの方に近付いて冷や汗が流れる

『お待たせ!何して…あっっ!そ、それはその…!』

押し入れを開けられる寸前の気配がしてすぐにお兄ちゃんの声が聞こえた
その声は焦っているような困っているような声

「焦ったぁ…エッチな本見てたのか…」

薄暗い押し入れの中で息を潜めながら壮ちゃんは腕で汗を拭う
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