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第12章 図書室遊戯②

気の効いたありがたい助け船に乗らせて頂く

「奈緒美ー！2年生来てるけどー！」

「んー！今行く！」

「誰？委員会の子？」
「結構、可愛いかも、手振っとく？」
「あ、うつ向いちゃったじゃん！」

（丸聞こえなんですけど…）

どう反応したら良いか困ってるうちに伊藤先輩が『こら』と静めてくれた

「どーした？大冒険じゃん」

「階段上がっただけです！」

まるで幼稚園児に言うように頭を撫でる伊藤先輩…
恥ずかしさ倍増なんだけど…嬉しいのが困りものだ