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第17章 悲恋讃歌①

「…もう僕、我慢しなくて良いんだね」

「え……？」

ギシッと音を立てて
ベッドの上に乗り
義姉の髪を指に絡ませる

「大紀君…？」

「ねぇ、義姉さん…悪いことしようね」

「ど、どう言う意味…？」

好きだと言えない好きは
歪んでしまったのかもしれない
彼女に触れられるなら
僕は悪魔で構わない

「明日から楽しみだなー」

髪に１つキスを落として
部屋を出た