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年上主義
第5章 夜の星①
角部屋なので挨拶するのは隣と下の階だが、下は空いていると聞いたので隣だけだ
挨拶は早い方が良いだろう

間取りが同じなら小窓の向こうはキッチンのはずだが灯りが見えない為
もしかしたら不在かもしれないと思いながらチャイムを鳴らすと程なくして鍵の開く音がして扉が開く

顔を出した女性はパッと見20代後半か30くらいか

「隣に越して来た佐々木と言います!これ、つまらないものですがどうぞ」

会社で鍛えられた営業スマイルで洗剤を差し出す

「あ、小林です、わざわざすいません、学生さん?」
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