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あなたが好きっ!
第5章 夏だ!テストだ!プールだ!
新名はこっちに気づいていない。
死角になっているため、双方から見えにくいようだ。
あと少し…近づいたその時だった。
「麻友、だめ!」
淳に小さな声で、だけど強く制止された。
が、遅かった。
「え!?」
私の目の前には、壁に手をついている美希の姿があった。
「にい…な…もうだめ…」
すがるような美希の声がする。
何が起きているか、私でもわかる。
「…麻友、帰ろう。」
淳に強い力で腕をひかれ、元の場所に帰ってきた。