パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 紳士な意地悪は如何ですか？

「おおよ。俺らが金を貸したのはそっちの女」


坊主頭が、翔の後ろにいる多恵を指差す




「……」


「お前なんかお呼びじゃねぇ、さっさと帰れ!!」


「――…」


そう来たか……



「仕方がないね……」






ｸﾙｯ




翔は後ろを振り向く




「…多恵」


「――…え??」



彼は背後の多恵に向き直り

その顎にそっと指をかけて上を向かせる



「???」



そして目を閉じた翔は戸惑う彼女に唇を重ねた――