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わたしの彼は 甘くて強引
第3章 旅先の一夜

「良かった…ですよ、景色もとても綺麗で。匠さんも見たでしょう?」
「そうだな…」
匠は彼女の腕をとって引き寄せながら、
華奢なその肩に手を回す
「なら一人でくつろぐ猶予は与えたハズだ。今夜はもう、俺の好きにしても構わないな」
「……ッ」
一見、穏やかなその口調
だが彼女の肩と腕を固く捕らえた匠の手は、柚子に躊躇を許さなかった。
少しの沈黙のあと
柚子はゆっくりと頷く。
「……」
それを見届け匠は彼女の身体を後ろから抱き締めた。
そうしておいて、その低音の声が耳元に囁かれる――
「…俺からの入学祝いだ」
「……っ」
「――…受け取れ」
肩に回されていた彼の手が、浴衣の襟の中へそっと割入っていく――

