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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

「何が困るんです?」

「…まぁ、後で話そう」


栄作は自分の珈琲を淹れながら翔の問いを軽く流した。


「今日はお客も少ないな…。翔、ここは私だけで間に合うから、スーパーで珈琲豆を買ってきてくれ」

「別にいいけれど…珈琲だけでいいんですか?」

「…おお、そういえば私の家の米がもうすぐ切れそうだ」

「……」


今の翔はスーツ姿

この格好の彼が、スーパーで米を買うというのはいかがなものか



「叔父さん…それはちょっと恥ずかしいよ」


翔はその事を匂わせて言ってみたが…


「平気だ平気だ」


また軽く流されてしまった…。








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