この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

「何が困るんです?」
「…まぁ、後で話そう」
栄作は自分の珈琲を淹れながら翔の問いを軽く流した。
「今日はお客も少ないな…。翔、ここは私だけで間に合うから、スーパーで珈琲豆を買ってきてくれ」
「別にいいけれど…珈琲だけでいいんですか?」
「…おお、そういえば私の家の米がもうすぐ切れそうだ」
「……」
今の翔はスーツ姿
この格好の彼が、スーパーで米を買うというのはいかがなものか
「叔父さん…それはちょっと恥ずかしいよ」
翔はその事を匂わせて言ってみたが…
「平気だ平気だ」
また軽く流されてしまった…。

