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わたしの彼は 甘くて強引
第9章 紳士な意地悪は如何ですか?

学校帰りの陽子が翔たちのもとに寄るようになり1週間が経過した。
時間は午後の4時半から6時
パートを終えた多恵が迎えにくるまでのその時間、陽子はテーブルについて静かに宿題をするのだ。
それが終わったら画用紙に絵を描いて遊んだり…
放課後は友達と走り回っていたのか、疲れてソファーで眠りこけることもあった。
そんな彼女に柚子が菓子やジュースを持って行くと、きちんとお礼を言って嬉しそうに食べ始める…。
おそらく、礼儀正しくするようにという母親の言いつけなのだろう――
翔がたった今買ったクッキーも、前に陽子が美味しいと言って頬張っていたものだった。

