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第1章 竜宮城の招待

次の日のことです。

浦島太郎と母の住む家に美しい少女が尋ねて来ました。

「私は、昨日助けて頂いた亀でございます」

質素ではあるが綺麗な緑を基調とした着物と黒目の少女の言葉に彼は驚くものの、夕刻だったこともあり少女を家に泊め話を聞くことにした。

「助けて頂いたことを海の主、竜神様にお伝えしたところ主は感激し太郎様を竜宮城へ招待せよと私に申し付けられたのでございます」

少女は非常に礼儀が正しく。
太郎の母は日頃、漁を仕事とする太郎が海の主に感謝されるのは名誉なことと言い。
太郎に竜神からの招待を受けるよう促しました。