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第8章 その男とはあれをやったのか

耳元で死神の声が甘く響く。

「どうなんだ、言え」

その妖艶な声は耳から流れ込んで、じかに心臓をぎゅっと締め付けた。

「そこ、気持ちいい・・・です」

凛は泣きそうな顔で死神の目を見て言った。熱くて硬い指先が執拗に、その一点を愛撫し続けた。

「ここが気持ちいいのか？こうされたいのか？」

凛はこくこくと頷いて唇を噛んだ。