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君とメメント・モリ
第9章 クリスマスの朝、再び抱き合って
「人間としての姿かたちはね、化身直前に自分で描いたイメージから出来上がるんだ。君の持っていたイメージはつまり、細密で美しく、隙がなかったということだね。素晴らしい」
岸辺は男の方を手で指し示し、男の頭からつま先へとその手をすうっと下ろした。
死神の青みを帯びた黒い瞳に、きらりとひらめきがよぎった。
「お前はもしかして」
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