この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君とメメント・モリ
第12章 クリスマスの夜、スイートルームで
凛は翼とまっすぐに向かい合い、じっと目を見た。翼は一瞬戸惑った顔をしてからうなずいた。
「私なんかのためにこんなふうにいろいろと助けてくださって、ありがとうございます。私、たくさん間違ってきました。拓斗のギャンブル癖を止めることができませんでした。私は私で仕事が忙しいからと、問題から目を背けて、お金が無くなっていっても、頑張って働いて昇給すれば、問題も解決するって言い訳して、仕事ばかりに目を向けていました・・・」
「そのくらいでやめておけ。お前の反省など俺は聞きたくもない」
凛の言葉を、翼は苛立たし気に遮った。
「え?」
「私なんかのためにこんなふうにいろいろと助けてくださって、ありがとうございます。私、たくさん間違ってきました。拓斗のギャンブル癖を止めることができませんでした。私は私で仕事が忙しいからと、問題から目を背けて、お金が無くなっていっても、頑張って働いて昇給すれば、問題も解決するって言い訳して、仕事ばかりに目を向けていました・・・」
「そのくらいでやめておけ。お前の反省など俺は聞きたくもない」
凛の言葉を、翼は苛立たし気に遮った。
「え?」