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君とメメント・モリ
第15章 もういちど、あの言葉を言え
凛は首を横に振り、目の淵を赤くさせて潤んだ目で微笑んだ。

「酔ってるな」

翼は凛の紅く染まった頬を撫でた。

「あの女とどこかに行ったりはしない。俺は早く凛と二人になりたかった」
「どうして夏美を家に入れたんですか」
「先に帰って待つように凛から言われた、と言っていたから」
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