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君とメメント・モリ
第16章 12月27日土曜日 朝 左手に星が舞い降りた日
翼の怒張に吸い付くように凛の内側が蠢き、締め付ける力が強くなっていく。
凛が太ももを震わせて歓喜の声を上げた。

翼は喘いだ。奥歯を噛み締め、油断すれば欲望を一気に吐き出してしまいそうなのをおさえた。
あまりの凛の肉襞のうごめきの心地よさに、波打ち際で足元をすくい取られるように快楽の沼に自分が沈み込んでゆく心地がした。

ああっ、いく。欲望のほとばしりが、腰元に充満していたものが、体腔いっぱいに広がり、濃厚さを増し、一塊の重たい液体に姿を変えて舳先めがけて押し寄せる。
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